吉田迪子 作品展のご案内 2021・1・30
ご案内が遅くなってしまいましたが、2021年1月30日より3月10日迄
創展準会員の吉田迪子作品展が埼玉県秩父郡皆野町野稲穂山4048-1に在るMahora稲穂山(旧ムクゲ自然公園)森の美術館で開催されています。
遅ればせながら、2月アートギャラリー月桂樹スタッフ長嶋他が取材に訪れた鑑賞後記を掲載いたします。
吉田さんは地元秩父の美術愛好家は無論埼玉県の地元ででは知らぬ人も居ない有名画家です。現代では古民家と言ってもてはやされる、住み慣れた秩父の古民家を主に丹念にペン一本で描き上げる異色の画家です。
いつものことですが、全てが現場で写生、下書きもない、正にぶっけ本番で和紙とペン一本とお手製のイーゼル?でモチ-フとなる古民家、時には廃校もありますが、100号150号を半年1年がかりで通い続け描き上げる凄まじい情熱と迫力には唯々頭が下がる思いです。その画風は精緻にして温かく見事なモノトーン絵画芸術が生まれています。余談ですが、余りの形相でひたむきにペンを執る姿に恐れをなした住民がパトカーを呼ぶ事態もあったと聞きました。
中央画壇である、創展に於いても高く評価され協会賞、奨励賞等を受賞、個展は引きも切らずの愛好家・フアンが訪れています。主婦として又仕事人間であった吉田さんは遅咲きの57歳で本格的なペン画の世界に踏み込んだ画家ですが、幼少の頃の絵を見てその天分を知るところとなりました。
旧ムクゲ自然公園は今福寿草が咲き、日本の風物そのものを表現する吉田さんの作品が美術館狭しと飾られる姿は誠に素晴らしい企画と感じ、吉田さんの今後益々のご活躍を期待しながらムクゲの山を下りる感動の長嶋スタッフの鑑賞記でもあります。 森 務